またたくさんの詩が生まれそうな夜に。
僕は言葉に蓋をした。 言葉に触れてる間だけ、僕は世界と離れてしまう。 またたくさんの詩が生まれそうな夜が来て、 僕はココロに蓋をした。 ココロを触る間だけ、僕は世界を忘れてしまう。 言葉の形、ココロの形。 優しい話 いつもの話。 あなたはそっと月に向かって俯くばかりで 抱きしめられても気づきやしない。 たくさんの詩が生まれそうな夜に蓋をしてみた。 詩が生まれる夜にいる。ここが詩が生まれる夜だ。 初めてちゃんと夜を見た。 たくさんの詩が生まれそうな夜が来る。 僕は慌てて蓋をした。 言葉が出せと ココロが離せと叫んでも ここに立つことに意味を込め、僕は蓋の内を思う。 身体が詩になる夜の話。 自分が傷つくことから目を背け
傷つくことの無い場所で あった事実に無いふりをして 気持ちよく持て囃される所に逃げたのか。 厳しくなると 向き合うことなく また甘えられる場所に逃げるのか。 声は聞こえている。手はこちらに延びている。 目は合った。身体を背けてしまったのか。 都合の悪い現実を見えないふりして逃げたのか。 わからない。 花びらが舞う中上を見上げて花酔い心地。 呼吸はしている。 もう連れて行って欲しい。 怖い綺麗怖い綺麗。 綺麗なの怖いのに怖いから綺麗でも怖いのは綺麗 今までの生活の全てを裏切り誰を傷つけてもいいと感じる。 守りたいとかかっこいいとかこだわりとか欲しいものとか 決心とか覚悟とか意思とか志とかあるとかないとか。 消えそうになる、泣きそうになる、消えたいし、泣きたい。 ゆっくりと血を抜かれて生きながら死に向かう。 怖いのに気持ちよい。身体から良いものが無くなって力が抜ける。 自分が無くなっていくことが 何もかも終わることが 心が終わっていくことが。 素敵に身体が浮かんでる。 今までの全てを無くしていくことがこんなに気持ちいいなんて。 こんなことダメなことそれはわかってる。 でももう取り返しのつかないところまで来ている。戻れるのか。 全て終わりにしてしまおう。奪われていい。終わりでいい。殺されて良い。 残酷な快楽に身を委ね血と温度が失われ。顔には優しい笑顔を浮かべ。 信念とか理想とか。人生観や果たしたい夢や家族とか。決意とか大事にしてきたものの見方や仲間とか。 全部ゆっくりと遠くに行ってしまうのがこんなに気持ちいいなんて。 自分が聞きたいから脳が作った声なのかほんとの桜の声なのか。 気配はそこに。 狂い。 でも狂う勇気のない僕はまだここにいる。 花が散るまでは狂いたい。花が散るまでは許されたい。 逃げたのか辞めたのかずるをしたのかずるいのか。 終わったら そこから逃げずに 受け取めて 前がどこか 見つけて 歩く。 不在を確定させるためにチャイムが鳴った
鍵を閉め忘れた部屋。 浮遊する思考地を這うからだ PCからは突然の銃声。 そっと誰かを確かめるため思考と身体をまた一つのものに。 鳴ったはずなのに。誰もいない。 不在を確定させるためにチャイムが鳴った。 覗くと誰もいなかった。僕と相手の不在。 僕がここに居ないから相手もここにいないのか相手がいないことを刻むためそのチャイムは鳴ったのか。 どちらにせよどちらの不在も刻まれた。 ここには何もなかった。僕もいない。銃声ももうしない。 そこまでは覚えている。 味蕾
味がしたんだ あのとき。 喜びで。 初めてのことだった。 大事な言葉を呟いたあのとき。その感情の味がした。 喜びをカタチにした言葉を 世界に声という質量のある物体で 現実に具現化できたあの時 口にされた間だけ、空気が震えている間だけ、 それが確かに存在することを確認できたあのとき。 言葉の味か喜びの味か。 風味や匂いはなく口の中だけ透明な味がした。 唾液が出たんだ あのとき 咀嚼を促すように。 言葉の味か喜びの味か。 僕は自分の喜びをかみ砕いて飲み込み自分の血肉にしたのだろうか。 喜ばしいことを口にするとき、 その言葉が発声されているとき、僕は味を感じた。 喜びを口にするときにした味の話。 悲しみにも味があるのかしれない でも悲しい時は麻痺してるから、 味を感じる余裕がない。 新しい味蕾を見つけた話。 月曜日はいのちをいただくことにする
火曜日はことばをいただくことにする 水曜日はおんどをいただくことにする 木曜日はかげをいただくことにする 金曜日はいみをいただくことにする 土曜日はじかんをいただくことにする 日曜日は全てを捧げることにする 逃げろ 涙。この夜の涙。
吠えろ 涙。この夜の涙。 水槽から飛び出した10センチのアロワナ。 兵士たちはそれを担ぎ戦場に赴く。 昨日までの明日からを必死こいて集めて、 手のひらにへばりついたものでここで「今」をやってる。 昨日からきたのか。 明日にいくのか。 大事なものは昨日か今日に取り残した気になる。 でも、手のひらにこびりついたもので、ここで「今」をやるのさ。 ジーザスとパステル。染み付いた身体に。 朗々とカスタマイズ。キングダム。廉価だ。 垂れるこうべ 金属。 飛べよ 涙 10センチの涙。 涙 ここに涙 枯れた涙 パステル ブラックデビルサバスチューン クレイジーな生贄 ジーザスの曲芸 たまのことだ、今のことだ、どこのとこだ、なんのことだ 肯定できるありったけのものを集めたってだって昨日にも今日にだって手にアマるかもしれ無い。 昨日までを集めた。今日はここで立ってる。 大事なものはもうとっくにこぼれおちたかもしれない。 イデオロギー 判断 当然 なんだ なにが 何も 考えずにいたのか 気持ちよく生きていて 気持ちいいと感じる。 それは犠牲の上に立ってるって今聞いたみたいな顔すんなよ。 恨み、揺らぎ、狂いだした憎しみ 愛のことと花のことででも僕は気持ちよいこの世界。 読む点で文や意図をこんな時も整理したくない僕は。 衝動的な暴力性の発作を抑えられず「いま」を今、一蹴。 逃げよ 涙 老いの果ての涙 脱げよ 涙 ぬぐい切って 涙 緩まない typeC これだ ジーザスとパステル 点灯もしていない、ろうそくはまだあるのか。 答え ではない なんのことはないんだ 踊り出した水の羽根に パステル色のジーザス 担ぎだしたアロワナは勇敢な孤高だ 跳ねろ 涙 通過するな 涙 波だ 今だ 掴み取れ 今だ 生活と未来
手袋をした時の指先の感覚が嫌い。 現実のぬくもりを忘れてしまうから。 もぞもぞとまとわりつく手袋の素材に触れる皮膚の表面と手袋の間にあるものが 何かを損なわせている気がする。 もやもやと赤くあたたかいただそれは触れていないのだ今に。 手袋を捨てて吹く風でかじかむ手をこする。 起こったことはすべて現実で、現実に起こったことを救ってくれるのは現実に起こったことだけで。過去を変えたくない変えられない。 傷は傷として持っていたいだから救われないでおこうこれは自分にとってよくあるただの現実にしておこう悲しいことは起こる大事だったものは色あせる色が戻ったときにはもう手のひらから零れていると思った 気持ちが強すぎてまだ救われてないでフワフワしている。 傷は傷として今は今として意味は意味として。 ただいま。 未来になったら過去は変わるだろう。今はこれを慈しむ今。 知らなかった人に知り合えること、 言葉を交わせること 言葉が遠くに飛ぶことで、ずいぶんと、僕は頂いている。 言葉が遠くに飛ぶことで、僕はずいぶんと許されている ぐるぐると回って、言葉の意味がなくなるころ、ようやく僕は眠りにつける 大きな声で泣くだけ泣けるのは
声が出せるのは 悲しみを享受できるのは 身体があるからで 泣きたいときは死ぬほど泣いて泣くことの喜びを受け入れたい それは悲しみだ でも体があって声を出して泣くことができるその状態を 喜びと言いたい。 時間はかかるかもしれないけど、 感じられる身体を泣くことの後ろめたさがあるとしたら、 本質的には喜びなんだと思いたい。 泣かれた誰かの周りの誰かは心配になるかもしれない ただ、その誰かにも身体があって、今を享受できる。 そのことは喜びと思います。 時間はかかるかもしれない |
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1月 2021
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