ニンゲンが居た。
この夜ではとても珍しい。 バラバラだった。体繋げた。 すぐ何かしようとする。 心臓をあげた。 ゆっくりと目を開ける 私は何? 私の声。 (謎夜 715夜目より抜粋) 飛ぶ、跳ねる。 転がる。回る。光る。 落ちる。割れる。 たくさん光る。割れる。 溶ける。 固まる。また跳ねる。 D. C. D. C. D. C. 自分の足で歩く。 (謎夜 2030夜目より抜粋) 白い壁白い空白い地面白い壁 私は平たく白い広い空間で言葉を浴びる。 たまに振ってくる言葉を浴びる。 今日の言葉は凄く時間をかけてゆっくりと降って来た。 少しずつ膨らんで言葉の雫がふるふると言葉を湛えて やっと落ちてくくる。落ちるまでの時間私は別の言葉を考えている。 今日は 温 平 繭 暮雨 布 孤 円 茂 鋼 形 「あの街は遠くから訪ねてくる人が多い」 浴びた言葉が私を洗う。 言葉が止まらない夜もある。浴びすぎたそのときは私も誰かの上に降る。 私がどんな言葉かは浴びたものしか分からない。 (謎夜 501夜目より抜粋) 中はくもくもしててみえない・他に比べて少し膨らんでる。
でもこれより膨らまないようにちゃんとしてる場所みたい。 夜が全部これになっちゃわないようにちゃんとしてる場所みたい。 「夜明け前」を摘んで入れた綺麗な青いお茶にミルク入れたみたい。 くもくもしてる。くもくもの前の私。 入るの怖い。入るの怖い。 でも入ったら入る前に怖がってたのが馬鹿みたいに 柔らかくて心もうきうきした。 入らないと分からない気持ち。 (謎夜 240夜目より抜粋) ここには血と肉があります。 満足ですか? ここは人間の言葉で日本と言います。 今はそう言います。 日本では毎年行方不明者が出ています。 食べてますか? 勘違いですか? おいしいですか? そもそも妖怪は人間を食べるって前提が間違ってますか? 僕たちが知ってる妖怪はいい妖怪もいて悪い妖怪もいて みんな悩んだりもしていて。 あっ。でも。僕たちが妖怪を知ってるのはお話の中で描かれているからです。 今日本には、あー世界には漫画って文化があって。 そこでは妖怪が大活躍してます。 知ってますか? あれは人間が描いた妖怪なのかな? 妖怪が描いてる妖怪なのかな? 妖怪のことを知ってる人間が描いた妖怪なのかな? 人間のことを知ってる妖怪が描いた妖怪なのかな? 全然本当のことはわからないけれど、 いくつかは凄く良くできていて つくり話とは思えないんです。 僕たちは妖怪のことどれくらい知ってますか? 僕たちの知ってるどれが本当ですか? 出来ればちょっとは本当のこと知ってから死にたいなと思っています。 名前だけですか? それとも名前もあれは僕たちが付けただけですか? なんもわかってないですか? ちょっとでもわかりたいなって思います。 闇が好きなんですか? 好きとかって気持ちあるんですか? ただ、最初にそこに居るからずっとそういうとこが好きなんですか? そもそもこの妖怪は感情があるって前提でのお手紙は煩わしいですか? 感情があって人間に興味を持っているモノもいるはずだというお手紙は煩わしいですか? この考え方自体がとても人間らしいかもしれません。 分かりたいって欲求も人間だけのものでしょうか? なんだろう。僕も今日なんでこういうことを知りたいと思うのか分かりません。 いつもちょっと離れたところにあなたたちが居る気がしてるんです。 今日はその距離が、距離というか妖怪と僕との間にあるねじれが 少ないように思えるんです。 たまにそういう日があります。新月の晩とか。真っ暗に近いと。 でも、そういうときは怖くて心臓がどきどきしてるので なかなか冷静に言葉が出てこないんです。 今日は暗くもないのになんかあなたたちに話しかけたいくらい 近くに感じています。 人間は限界なんか無いように色んなことをしていきます。 できないことなんてないように見えます。 でもただ人間に出来ることをたくさんやっているだけなんですよね。 どう思ってますか? 僕はあなたのことが知りたいです。 だからあなたの意見が知りたいです。 あっあなたって言っていいですか? あなた方の方がいいですか? さっきから何度も言ってるから今更かな? 人間がやってることどう思ってるかなぁ。 人間を見てて笑ってしまいますか? それとも何も思いませんか? こうやって言葉に残しておくと妖怪の中のインテリが 読んだりして。僕の目の前に現れたりしてくれるといいな。 この考えもニンゲンぽい気がしてきた。 妖怪の世界にも手紙はありますか?テクノロジーはありますか? この国には妖怪が描いたとされる手紙がお寺に残っていたりします。 それが出来たとしたらメールも打てるのかな?打とうと思うえば打てるけど 打ってる人いるのかな?居てもやっぱり秘密にしてるのかな? それとも僕だけ知らないのかな? みんなそれぞれ妖怪と仲良くしてるのかな? だとしたら僕だけ仲良い妖怪が居ないのはなんでなんだろう? 信じ方が足りないのかな? 人間だけの場所に居ると人間がよくわかりません。 だから、妖怪のあなたから見て人間がどう見えるのかお話を聞くことで 今まで全く納得できなかったことが納得出来たり、 信じられなかったことが信じられるようになる気がしています。 僕は人を愛しています。今までと違う次元で。 でも今までと違う感覚すぎてその人が人間かわかりません。 人間かわからないと愛せないわけじゃないんだなって思います。 僕はその人が好きです。人間かどうかなんてあんまり関係ないなって思ってきました。 僕は人間がわかりません。 僕は人間らしくできてるかな? こういうことは人間は思わないのでしょうか? 世界に一種、一匹しかいない生き物って自分のこと思ってもいいかもしれません。 だから全然違ってていいのかもしれません 今までと違う感覚になることがあってもいいかもしれません。 僕は妖怪にこの話を聞いてほしかった。 どう思ったのかなー。 素直にまっすぐ生きることができたらと思います。 それを素直に思えている今はやはり今までと違う今です。 僕も人間かわかりません。 でも人間かわからなくても人間かわからないものを愛していて 多分これは人間だけの感情じゃないと思うんだよなぁ。 だから妖怪に話しかけました。 夢の中であなたは鮫だったね 空を泳いでいる鮫だった。 背びれを立てて空を泳いでいたね。 海で見ると怖いのに 空で見ると怖くなかった 背びれの両側にかわいい花が描いてあったね。 怖くなかった。 夢の中であなたは鮫だったね 大きな口を開けていたけど 笑っていたね 雲を食べていた 変わらないもの 返せないもの 分からないこと 夢の中でもたくさんあるのに あなたはそれを知ったうえで力いっぱいあなたでした。 こちらでもあなたはあなたです 夢の中であなたは鮫だったね 僕を食べてくれたね 食べられることってあんなに気持ちいんだね そこでは死なんてものはなくて たくさん丸い気持ちがあって 食べられるとたくさん丸い気持ちになって あなたも僕も楽しかったね。 物は言いよう 物は言いよう あなたはすぐそういうけど 僕には言えた言葉が世界を創ると思うんだ 私も空を泳いでる いつもみんなの願いを叶えてくれてありがとう。 流れ星さんは願いってあります? かなえたいなって思います。 僕に出来る範囲で。 あと1つ願いを叶えたらホワイトチョコを食べたいとか。 肩揉んでくれとか。その範囲で。いつも願いをかなえてくれるあなたの願いをかなえたいと思います。 流れ星じゃなくても。星に願いをの言葉の通り願われた星さんたちの願いも かなえたいと思います。 弱 私 いつも 立 座 すぐさま 背筋 モブ 中 灰燼(かいじん) 旋廻 千 千 潜 仙 苔 飛ぶ 虫 濾過 無化 投下 息 強 今日 私は続けざまに綿医者に逃げられた。 きんぽうげの花に乗って立って座って。 降りたらすぐさま背筋を空にして口を開けて眠った。 私はモブ。 灰燼に帰すまで、旋廻。千回。千回潜って仙人。 苔の中に入る 苔の中で飛ぶ。虫のに食べられて濾過。 濾過されて無化。私は私を投下。息を吐いて問うか。 歩くように言葉をスイッチ1つで強弱を。 (謎夜 7236夜目より抜粋) 体を筒にして、半分に割ったイメージで 中に流れている水の中に言葉を流す。 かけっこ 散歩 じっくりとみること 太陽 水羊羹 笹 ひんやりとした空気 うひゃ。 アスファルトの溶けた匂い 陽炎 向こう岸の人に向かって手を振る 朝顔の一滴 うひゃぁぁ。 体に言葉が流れて最後に自分の中を自分がスベって元通り (謎夜 6102夜目より抜粋) 紫陽花を川に落とす 紫陽花を海に流す 紫陽花を窓に貼り 紫陽花と風呂に浮く 紫陽花を扉の隙間に入れてみる 紫陽花が皮膚に溶け、体が笑って回りだす。 見える世界と浮かぶ花。 (謎夜 4512夜目より抜粋) |
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1月 2021
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