乾草を、一本ずつ夜に流す。
乾草と別れる日。 乾草はこちらを振り返らない。 ただ、別の夜で会えるという。 私はそれを信じている。 (謎夜 8256夜目より抜粋)
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白い花 ドアに手をかける 黒い砂漠 足を延ばす 手が海を触る その昔、人は誰かに物語ることを捨てた。 ものを見なくなった 私はここに居る。 泣いている 拾った 私はここに居るのに。 欠けている。 捨てた。 この先、人は誰かに物語ることを捨てるかもしれない。 ものをよく見る。体に写す。 寒い 私はモノを見る。耳までが背中。 つま先まで目。 空までが体 揺れるまでモノを見る。 指までが頭。骨からが自分。 揺れるまでモノを見る。 揺れると集まるそれは揺れと揺れの間に飲まれて消えた。 私はモノをよく見る。揺れるまでモノを見る。 消えたものは遠くにいった。 割れた音が聞こえる 消えたものはまだ飛んでいる でもそれは割れる。 私はよくものを見る。 思いやりとか気遣いの方が近い気もするけど、いずれも愛が根源にあるとすれば… 人はそれを愛と呼ぶ。呼ばない? 呼…ぶ。 オブラートの魔術師 そんな魔術師がいたのか!俺か。 あんたや おれか! 絶妙なオブラートに包むのよ。 人はそれを愛と呼ぶ。呼ばない? 呼…ぶ。 ふふふふ 思いやりとか気遣いの方が近い気もするけど、いずれも愛が根源にあるとすれば… 人間からみるとさ、 小さい亀がさ、 ばたばたばたばた必死で足動かしてるときさ 「俺だけ変に動かしてないかな?」とか「他の亀より上手に動かそう」とかなんも考えてないようにみえてさ。 あんなに自然でやりたいように動かしててさ。いいよね。 剥き出しの亀でいたいんだけど。俺は。 たぶんそれだとつかまるんだよなぁ。 人間からみるとさイルカとかさ、魚もそうだけどさ、 地上の生物ともう組成が全然違うよね。 イルカなんて筋肉しかないというかさ。 「全部で一個の肉!!!」 って感じで。あーゆー肉をもってるとどういうことを考えるんだろう。 身体がイルカだったら感覚ってもう水とどんな風に向き合うなのでしょう。 半分くらい同化してんのかなぁ。 人間と違って流線型の美しさがあるし。もっと自由なんだろうか。 「体全部で1つの肉」って感覚、持ちたいな。 人間からみてるから何にも分からないけど、人間の話すると、 人間はすぐ骨にぶち当たる 足3つ 足が8つ 足が20
5つ足 4つ足 7つ足 22脚 55脚 68脚 夜の足を数える日。きっとここに全部ある。皆で歩く。 (謎夜 3097夜目より抜粋) マンボウ
マンボウ マンボウ 喉を鳴らして本を読む。 ミルキー、電気、超音波、薬、バイブラ 離れた風呂を繋げて泳ぐ 今は頭の周りを泳ぐマンボウ ご飯を食べるときには消えた。 (謎夜 4828夜目より抜粋) |
詩描いた詩を載せていきます。過去のものも載せていきます。 アーカイブ
10 月 2020
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