音楽聞いたら音楽に言葉が引っ張られるし。途中で消しちゃうことも多くてね。 でも頭の中で鳴ってんのね。音楽。具体的には言えないけど。ただの感触みたいな音楽。 これって言葉なのかな。 出てくる言葉に沿うような沿わないような。そんな質感が描いているときに頭の中にあるのね。何だろう。これ。 この夜のどこかにピアノがある。 私が見つけづらい場所に。 森の奥とか。紙の上とか。いつもそのとき忘れやすい場所にある。 見つけられることもある。 この夜にたまに来るのに、私は来た理由を忘れてる。 この夜に私がいる間、夜には私とピアノしかいない。 たった一つ音が鳴る。 私はそれに気づかない。でも私はそれに気づいてる。 私は思い出す。ここから出ると忘れる何かを。 音がなくなることはない。 ピアノを見つけたときは私はピアノの下で彼をゆっくり温める。言葉を使って温める。 (謎夜 9031夜目より抜粋) 風に声をかけた。
すり抜けた。 寂しい。 私の胸に風が残った。 風は私と一緒。 体に止まって、欲しいときに私の痣を吹き流す。 ふぅーーーーー。 (謎夜 2002夜目より抜粋) 謎夜 痣 風に声をかけた。 すり抜けた。 寂しい。 私の胸に風が残った。 風は私と一緒。 体に止まって、欲しいときに私の痣を吹き流す。 ふぅーーーーー。 (謎夜 2002夜目より抜粋) カーテンレールに私を吊った。 閉まる 開く シャーーーーー 音が嬉しい。 自分で出してた。 頼りない身体にいくつもの夜が染み込んで 内も外も夜になって。 私は、カーテンレールから降りた。 世界をシャーーーーーしにいくんだもん (謎夜 1714夜目より抜粋) |
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1月 2021
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