生活と未来
手袋をした時の指先の感覚が嫌い。 現実のぬくもりを忘れてしまうから。 もぞもぞとまとわりつく手袋の素材に触れる皮膚の表面と手袋の間にあるものが 何かを損なわせている気がする。 もやもやと赤くあたたかいただそれは触れていないのだ今に。 手袋を捨てて吹く風でかじかむ手をこする。 起こったことはすべて現実で、現実に起こったことを救ってくれるのは現実に起こったことだけで。過去を変えたくない変えられない。 傷は傷として持っていたいだから救われないでおこうこれは自分にとってよくあるただの現実にしておこう悲しいことは起こる大事だったものは色あせる色が戻ったときにはもう手のひらから零れていると思った 気持ちが強すぎてまだ救われてないでフワフワしている。 傷は傷として今は今として意味は意味として。 ただいま。 未来になったら過去は変わるだろう。今はこれを慈しむ今。
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2/8/2018 01:44:53 am
うんうん、頷きながら読みました。
久世
2/8/2018 06:55:05 pm
==様 コメントの受け付けは終了しました。
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1月 2021
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