一緒に居たい人を一生傷つけてしまった。 その人と一生居たいのに。傷つけられたその人も一生一緒に居たいのに。 へらへらと僕は平気な顔をしてその人を傷つけてしまいました。 僕の中での「つもり」とその人の傷は全く関係が無く、 その傷は消すことができない 僕のことで笑う時間 僕のことを感じて 幸せになる時間を 僕は自分の手でぐちゃぐちゃにしてしまった。 僕は信じなくちゃいけなかった。どんなにつらくても自分が思ったなら そのつらさを引き受けて生きて、頭をおかしくしないといけなかった。 自分の楽なやり方で大事なものを手に入れようとした。 他人からしたらよくある話かもしれない。 でも僕の一生でこれ以上に悲しいことはもう起こらない。 僕はこの人以外を愛することができないから。本当にそうだから。 絶対にいつまでも本当にそうだから。 その人は信じてくれなくても。 僕はいつまでもその人をまるごと二度と裏切らないことができる。 死んで生まれ変わってもまた一緒に居たいと思った最初で最後の相手だから。 その人の心も体も全てが今でも大好きで大好きでその人の近くにいて 息をするだけで、同じものを食べて同じウンチをするだけで、そのことこそが幸せです。 でも、僕はその人を傷つけました。その人が一番やられたくない方法で、裏切りました。 その人は、何年かたったらお前はのうのうと別の女と付き合ってると言った。 僕はいつも人の顔を気にしてしまう 今まではそうでした。 でももう違います。もう違う。でももう遅い。もう違うから許してほしい。 自分が出来ることはもちろん全部しました。これからももっとしたい。 恨まれながらでも一緒に居たい。許してほしいけど許されないこともわかっている。 でも一緒に居たい。離れたくない。 何年たっても僕はその人と付き合ってます。頭の中で。 貰った言葉と貰った身体を大事にして。 僕は愛した人を傷つけました。 もちろん僕にも理由はありました。 でもその理由に僕は居ませんでした。 その理由は僕の理由じゃなかった。 人がそうだから自分も許されるだろうという匿名性の中に自分を隠しました。 ほんとのことを相手の了解なしに勝手に諦めていて 相手はほんとのことしかしてなかったのに、自分だけが楽な方法でそこから逃げて。 世界と向き合って言葉を紡いでいたのは 世界と向き合って言葉を紡いでいたときだけでした。 これを認めるのはとてもつらいことです。 自分がくだらないどこにもいないくらいさいていな人間だからです。 でも認めないと始まらない。もう何も始まらないかもしれない。 それでも僕はその人を好きでいたい。言葉を全うしたい。 一緒にたくさん世界を創りたい。 その人と作った世界は僕たちだけのものです。 本当に強いものです。 その人はその世界に居るのが本当に好きです。 でも今はそんな気分になれない。一生なれないかもしれない。 好きになり方もお互い奇跡的でした。 それを僕の一方的な理由でむちゃくちゃにした。 恨み方も好きになったのが強烈な分 奇跡的なものを感じます。 僕の許してほしいという気持ちともうどこからも何からもその人が真ん中に居るから 誰に何をされようが気持ちは揺るがないという今の気持ちも。 奇跡的なものを感じます。 でもつらい奇跡は必要なかった。 その人は身体もどんどん傷ついていきます。 自分のせいでその人の身体もどんどん傷ついていきます。 もともと身体が強い人ではありません。 その人が今までに見たことが無いくらいの強い気持ちでもって僕を恨んでいます。 人から見たらよくある話でも。これを僕はよくある話にしません。 これはぼくが最低なことをした世界のどこにもない僕とその人の話。 誰かのためじゃなくて自分とその人だけのための言葉。 せめてこれからの人生では自分の言葉に責任を。 言葉だけでなくて、ちゃんと、自分がしたことの理由を自分の中に持てるように。 匿名性の中に隠さないように。 自分が本当に何が欲しいかはもうわかってます。 だから僕は一緒にいてくれるまで謝り続けたい。 傷つけた人が好きです。大好きです。 匂いを嗅ぎたい。発する言葉全部を抱いて寝たい。 傷つけた人を愛している人は他にもいます。 その人に比べたら僕は何も持っていないけど それでもその人は僕を選ぼうとしてくれていた。 今でも選びたいと思ってくれているのが恨みの影から分かります。 でも今はそれができないくらい僕は彼女を打ちのめしてしまった。 僕はできることをやった結果自分の限界を超えて、またその人を傷つけました。 したいからしてるのに。いつの間にかここまでやったからもういいだろうと勝手に自分を許して。いたのかもしれません。今やってることは今やってること。傷つけたことは傷つけたときのこと。他では埋まりません。 今頑張ることはそれはそれで別の価値です。 その人は自分がされたことを理解して 自分だけの理由で自分が汚されて人生をめちゃくちゃにされたと感じています。 その感情を僕に向けています。 その人はふつう人が諦めて思い出せなくなってしまうような、疑問を 全部まだ自分のものとして捨てずに持っています。 愛するって何だろう。世界って何だろう。 適当にやりくりして死ぬまでの時間を過ごす大抵の疑問をその人は自分の中でまだ 抱えて、これからも多分ずっと抱えて世界を自分のものにしています。 その人は常識や倫理的なことではなくその人が怒っていることを僕にウソがなく僕にぶつけてくれます。 それを愛と僕は思います。 愛されてるからって一緒にいられない でもそう思いたくない。僕は僕の理由でその人に対して全うしたい。 全部をその人にあげたい。僕が感じたものを全てその人に死ぬまで渡したい。 だから渡します。どんなにつらくても。それをします。 その人が欲しいから。その人と一緒に居たいから。 一瞬たりともその人と離れたくないから。 のたのたのなかにいる のたのたのなかにいる けしてきえないのたのたのなかにいる 人が経験するつらさの中でいちばんつらい のたのたのなかにいる こののたのたのなかにずっと。 誰かの顔色を見てじゃなくて自分の意思で。のたのたの中にいる。 大好きな人がホントに僕の顔をちゃんとみてくれるまで みてくれてからも 一生 大好きな人と 小さいすごい大きいことを毎日 繰り返しながら死ぬまで 何世紀だって 何度生まれ変わったって 他の何かで薄めて楽に暮らすんじゃなくて、ちゃんとずっと自分のしたことの重さを感じて その人の傍にいたいから。 僕が今昔の卑怯な自分と違うことはその人もわかってくれています。 でも最初、その人が今の環境を捨てて僕を選んでくれた最初を僕が汚してしまったことを その人はその人だけの怒りで怒っています。 その人の世界に対してのその姿勢が僕はその人の中で一番好きです。 どこにもいかない その人の匂いも感情も 感覚も 時間も また その人が僕に素直に渡したいと思ってくれるまで。 渡したいと何年も思ってくれなくても、恨んでいてつらくてもすぐに渡したいと思ってくれても。 時間や人生なんかは関係なくて僕はその人の中にずっといたい。 その人と居たい僕はその人と居たいことを孤独でも寂しくても そんなことは関係なく、一番大事なものの為に他の選択は全部捨てて その人のことだけ思います。 のたのたは消えないけど 僕はその人を愛してのたのたのなかに。 いつまでもその人だけに自分の感覚と身体全てを。 逆さの夜がいった 維持するのは維持できているからでね。 維持できなくなったら維持はできない 逆さって思うのはね 私をみてない証拠かもね これを言いたいから私はここにいるよ (謎夜 824夜目より抜粋) 夜を見ると 稀に黒の産地が見える 夜の間に漂う 不規則な飛び方をする 鳥のようなものがそれだ 夜通しの一種ではないかとも言われている 全ての黒は 全ての夜の孤独を抱えるとされる (謎夜 3013夜目より抜粋) 見えない人には見えない夜 ここに四つある 一つ目は三つ目を見つけると 四つ目は一つ目を見つめると 二つ目は四つ目の三つ目の間に じっと見てて。 ここには四つある。 (謎夜 1945夜目より抜粋) |
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1月 2021
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