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詩

​ミュニュエル

2/23/2019

 

さぁ ミュニュエル おあがりよ

わたしゃ たくさん いただいた


さぁ ミュニュエル おあがりよ

感謝と地響き 言葉と 空と


ミュニュエル ただ手を見せてみな

その手にあるのは 蝶番 その手にあるのは カバリのダネリ

ミュニュエル 私を おあがりよ

わたしゃ たくさん いただいた

大きなべろで 泉と 音と

ミュニュエル 私を おあがりよ

楽しい 宴は続くんだ 
 
混ざってじろっとこぞってたどる

ごろっとどろっとじろっと笑う

ミュニュエル 私も いただくよ

みつめるあんたを いただくよ

私は 私で あんたを貰う

さぁミュニュエル 始まりだ

アゴで私は土を割る 肘であんたは海を摘む

あんたは私 私はあんた

上りも下りも同じこと


うれごろなんどもごろごろほほほ

ぽるぽる ふるふる ふうふう ぶるる

ぬいぬい

2/23/2019

 

   ぬいぬい

ぬいぬいがきてぬいぬい

  ぬいぬい

ぬいぬいぬい


ぬいぬいがきてぬいぬいぬい

 ぬいぬい は とんとん

とんとん は ぽんぽん

    ぽんぽん は ぷんぷん


 ぷんぷん は ぬいぬい と こんこん



ぬいぬいはくいくい


    くいくいはぺんぺん


ぬいぬい    
       
      ぬいぬい


  ぬいぬいがきて ぬいぬい

みんみん  みんみん
   
   
     みんみんなみんな  ぬいぬい

謎夜 柩夜

2/21/2019

 

柩がある。どこかの海の上に浮かんでいる。


お酒を中に入れて閉める。

ムラサキダコが周りを囲む。

中のお酒は星になる。


(謎夜 5019夜目より抜粋)

謎夜 柩夜

2/21/2019

 
柩がある。夜でも少し光ってる。

魚を中に入れて閉める。

ホタルが周りを照らしだす。

中の魚は紙になる。



(謎夜 5019夜目より抜粋)

謎夜 柩夜

2/21/2019

 
柩がある。


中を覗くと時間がとまる

(謎夜 5019夜目より抜粋)

謎夜 ブイ

2/21/2019

 

私が空に浮かんでて、
私はここに居て、
私は海に沈んでて、
それぞれを別の場所から見ている私が
いて。


でも、指一本だけ、

どこかに飛ぶときに
指一本だけあなたに、くっつける。

どこに居てもそこに戻る。

私が空に浮かんでて、
私はここに居て、
私は海に沈んでて、
それぞれを別の場所から見ている私が
いて。

でも、指のほんとに先っぽだけ。
くっつけていると、どこに沈んでも
ここに居れる。

どんなにくるくる回っても、どこかに引っ張られても。
少しだけ 触る 感覚が私をここに戻らせる。

(謎夜 3805夜目より抜粋)

​謎夜 収穫を待つ腕たちと私。

2/19/2019

 

質量のある闇の中。

手の畑では腕が頭を垂れて眠ってる。

真ん中に立ち目をつむる。
目をつむって何千という腕の畑を上から見てる。

開けると全ての手がこちらを向いていた。
何か嬉しい。

自分を夜にして歩き一つの手を握る。抜く。

そしたら、私は土の中。

手だけ出ている。手で見る景色。手でする呼吸。

ひと眠り。誰かが抜くまでひと眠り。

ぬかれた腕は私になったか。誰かだったか。

人眠る。人眠る。収穫を待ち ひと眠り。

(謎夜 8204夜目より抜粋)

このまま

2/8/2019

 

その家ではたくさんの湯気がのぼっていた

リビングでは特にたくさんの湯気が。

たくさんの湯気はそれぞれリズムとスピードが違う

私は黒い服を着た女の人が湯気といるときその家で目を覚ました。

湯気を従えるでもなく、飼いならすでもなく
でもその人がその湯気があることを許すから湯気はたくさんそこにある。
それは起きてすぐに分かった。

私が起きてもその人は特に何か反応をするわけじゃなく、淡々と
湯気に直接は関係のない作業をしている。

それが湯気たちのリズムとスピードを少し楽しいものにしていた。

湯気たちははっきりと言わないけど、この場所が好きみたいだ。

不思議と結露はなくかすかなレモングラスの匂い。
湯気たちで部屋の輪郭は少しだけはっきりとしない
湯気たちでたくさんの層があるのに一つの層にしか見えない
少し空気の質が違うきちんとした一つの空間が不思議だ。

ここと女の人のいるすぐそこは全然場所のように感じるけれど
湯気があるから必ず同じ場所なんだな。

まだぼんやりとした頭でそんなことを感じながら
たくさんの湯気を見るともなしに見ていると
だんだんそれがボレロだと分かった。

その瞬間女の人はこちらを見ておはようと言って
僕にしかわからないと思うかすかな感情を出した。
湯気が奏でるボレロは楽しさと妙なおかしさを増す。

湯気でここはあたたかい。湯気は少し恋。
その家で私はこのまま

謎夜 わたる

2/8/2019

 

​渡るのは心から

渡すのは今から
笑うのは昔から

分かるのは後から

きっとずっと続く。

(謎夜 279夜目夜抜粋 

謎夜 夜の眼

2/8/2019

 

うすぼんやりとそこに在る夜の眼。
私はそれに見られて歩く。
夜の眼は流れていく。
恍惚と解放の瞬間だけ閉じ込めた夜の眼を見て、
私は手をつなぐ。

イメージの中。
私は晴れた空を歩いている。
また膨らむ私。

(謎夜 4022夜目より抜粋)

    詩

    描いた詩を載せていきます。過去のものも載せていきます。
    ここの詩は変奏したり描きなおしたりします。そのたびにUPします。
    ​全てが一旦完成であり、下書きです。
    時間とともに同じ詩が移り変わる姿もお見せしたく、詩に読了はないように、詩作に終わりはないと考えています。同じ詩でも時間が流れたら形は変わる。変わらないものもある。と思っています。

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