夜汽車が馬に乗っていた。
私はシャツのポケットに入る。 夜汽車は馬を降りると、服を脱ぎ丁寧に畳んだ。 私はまだシャツのポケットにいる。 夜汽車は夜に隠れたつもり。 周りの闇は夜汽車だらけだ。 (謎夜 113夜目より抜粋) 好きってなんですか?と大きな声を出した。 返ってこない。 声に乗って空へ。 その声に乗って海へ、山へ、地中へ。 答えはない。 どこかで花が咲いたらしい。 (謎夜 9114夜目より抜粋) 遠くの街を見ている。 遠くの海を見ている。 近くの森を見て、近くの光を見る。 また遠くの夜を見た私は。 千と八つの夜を超えて。 茶葉を編み湯を沸かす。 扉は開けてある。 (謎夜 30409夜目より抜粋) |
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1月 2021
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