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詩

ポーランドのプール

11/27/2018

 
夢のなかで5年前の友人と会っていた。
その友人とは今でも親交がある。
 
 
ただ、その夢のなかでは彼は5年前の彼だった。
プールのそばで、二人で話をしていると、
入り口から男が入ってきた。
 
 
今のその友人だった。
 
 
私は5年前の彼に今の彼を紹介した。
5年前の彼は「こいつは大丈夫か?」と僕に何度も聞いてくる
 
 
私たちはお互いに人に話せない秘密を抱えていて、
それは社会的にもいけないことで、
その話しの真っ最中に今の彼が入ってきたので、
昔の彼は彼からすると未来の彼である今の彼をとても警戒していたのだ。
 
 
今の彼は屈託のない笑顔で
「こいつにポーランドのプールの話しをしてもいいか?」
と聞いてくる。
 
 
今の彼と昔の彼はまだ言葉が通じないみたいで私を介して会話をしている。
 
 
昔の彼は「こいつは海洋の手のことを知ってるのか?」と聞いてくる。
 
 
私は今の彼に
「こいつにはもちろんポーランドのプールの話をしても良い。仲間だ」ということを伝え、
 
 
昔の彼に「海洋の手の話しは彼から聞いた」と伝えた。
昔の彼と今の彼は私を通して徐々に打ち解けていき 
私を通さずとも言葉が通じるようになった。
 

「ふたりは同じ人間だ」という事実を伝えてみようという選択肢さえ思いつかなかった。
 
 
二人は同じ人間ではあるが5年も違うと全く違う人間だった。
私が紹介の仕方を間違うと全く仲良くなれない可能性さえあった。
(了)

月が僕を覗いた夜

11/27/2018

 


片目で闇に半身を隠して月が僕を覗いている。
 
 

僕は次の手順を確認した。 
 
 

月を抜けて、月の向こうのこの世界に入る手順。
 
 

月の向こうのこの世界では月が少し白いという。
この青い星も見えるという。
 
 

同じ街同じ建物同じ声。
 
 

やけに白く光った月が登る日は、
手順を守れば向こうにいける。
 
 

おそらく向こうの僕はこちらに来るだろう。
 

向こうでも月は片目で僕を覗いている。
 
 

向こうの世界にしてはやけに黄色い月が登る夜は向こうの人がこちらにこれる。
 
 

月がいつもと違う半身でいつもと違う方を見る月の向こうの同じ世界にいける夜の話。
 
 

20181124

謎夜 うぃんなー

11/23/2018

 
カリッと食べるかプリッと食べるか、茹でるか煮るか
カリッと食べるかプリッと食べるか、茹でるか煮るか
カリッと食べるかプリッと食べるか、茹でるか煮るか
カリッと食べるかプリッと食べるか、茹でるか煮るか

(謎夜106106夜目より抜粋)

謎夜 ミシン

11/23/2018

 

ミシンをかける人をみる
私の部屋にこの人はいない。
10センチずれた世界。

(謎夜 79354夜目より抜粋)

謎夜 数

11/23/2018

 
数ってすごいですよね

確実に積み上がるイメージありません?

123456789101☆2131415


(謎夜 1878夜目より抜粋)

謎夜 ふじつぼ

11/23/2018

 
生まれ変わったらフジツボ嫌だ。
動けない
鯨のフジツボはマシだけどそれも自分の家がわからない
動きに家はあるか?
夜。なぜ鯨に着いたのか。


(謎夜135夜夜目より抜粋)

わたしはそれを支配と呼ぶ

11/23/2018

 
黄色が生まれたとき赤も生まれた
 
橙色が生まれたとき茶色も生まれた
 
青は生まれたとき最初から青かったのか
 
だめかもしれない もう逃げられない
 
黒は終わりを告げて白は死を招き
 
光は毎日同じことに感動して違う祝祭を繰り広げ
 
感覚がうねり、目を飛び越して、頭の中を心が通る
 
私は生まれた 目が洗われて 今 生まれた 
 
身体が動かなくなって意識が遠のき目が現れて脳が膨らみ身体が消えた
 
また生まれた 手にも色 肩にも色 目にも色 胸も。毎日生まれる。
 
感覚と身体と思考と本能がわたしにあらがえないことを教えてくれる
 
 
わたしはそれを支配と呼ぶ。
 
 
 

謎夜 かめ

11/18/2018

 
かめを手に持って散歩する。
かめを手に持って散歩する

(謎夜 2053夜目より抜粋)

謎夜 水のカレー

11/18/2018

 
まず水を用意します
水をみじん切りにして炒めます
水を短冊切りにして水につけてアクを抜きます

全ての水を一通り炒めます

水です

水のカレーの出来上がり

(謎夜 8047夜目より抜粋)

謎夜 水の彼

11/18/2018

 

水の彼喰らう背
       即


(謎夜 805夜目より抜粋)
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    描いた詩を載せていきます。過去のものも載せていきます。
    ここの詩は変奏したり描きなおしたりします。そのたびにUPします。
    ​全てが一旦完成であり、下書きです。
    時間とともに同じ詩が移り変わる姿もお見せしたく、詩に読了はないように、詩作に終わりはないと考えています。同じ詩でも時間が流れたら形は変わる。変わらないものもある。と思っています。

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