音楽が無い世界の話という映像をつくりました。
初めてやったので拙いところもたくさんありますが、だから愛おしいです。 もっとこういうのもつくっていきます。 見てくださったら嬉しいです。 世界に音楽が無かったら、 世界はもっとつまらない/と思う。 魔法使いが現れて、 音楽という概念を世界から消してしまったら、 もしくは僕らの文明が滅んだあと/の/次の人類が、音楽という発明をし損ねたとしたら、 平均律の発明もロックの興奮も何も無かったら、 今よりも随分毎日くたびれてしまうと思う。 それに世界に音楽がなかったら、 僕の言葉ももっとつまらない/かもしれない どしたの? なんもないよ なに考えてるの? でももし、世界に音楽という概念がなくても、 毎日は偶然の音楽で 人間の自然な姿として 世界のあり方として。 音楽って概念がなくてもみんな音を奏でて歌ってる気がする 音は世界の状況で、つまりは僕の日常で。 歌詞も世界の状況で、つまりは僕らの日常で。 毎日音の中で歌って暮らしてる。 今も。たぶん…。 世界が音楽だとしたら、人の声はもう歌。 生きることは歌うこと。 音楽に言葉を預けて飛ばしてみる。 毎日を死ぬまで繰り返すように。 この歌はどこまで届くのか 世界は翻訳する必要がない。 音楽がそのまま心に響くように。 あるものをあるがまま受け入れる。 毎日を死ぬまで繰り返しながら。 何考えてるの? 何もないよ 幸せだから歌うんじゃなくて、歌うから幸せで 歌も音楽も世界と身体でできている むっせるがー ひろっちゃって むっせるがーきどっちゃって むっせるがーふてっちゃって むっせるがーつまんじゃって むっせるがーわらっちゃって むっせるがーよわっちゃって 一人 自慢 一人自慢。 (謎夜 3547夜目より抜粋) 宝石の煌めきがいつものように眠りの中に忍び込んできて
私に三角形の水を渡した。 歯が生えてくる。歯が生えてくる。 葉が生えてくる。影が伸びる。夜になる。私の顔そっくりの。 いつまでも揺れる夜になる。 (謎夜 1555夜目より抜粋) 何度も何度も飛び上がって落ちると夜の端と端が少し寄ってくる。 足で思い切り夜を踏みつけると夜が踏み固められ縮んでくる。 夜の中に居ながらたくさんこの夜を縮めて最後ジャンプして夜の端をもって もう一個の端も持ってぐるぐるに回して丸くする。 丸くしたものを手でぺちぺちして小さくなったら身体ごと乗り、 踏んづけてどんどん小さくして抱きしめてぎゅーってして小さくして また叩いて小さくする。私はそのとき夜の外に居る。 手のひらサイズに縮んだ夜を手に乗せる。 夜は静かに手のひらで呼吸する。 夜の呼吸が一番深くなったとき夜を一枚剥く。 何度も何度も夜を剥く。固めた夜は剥いても剥いても夜だった 剥くと、夜は穏やかに光る。夜色に光る。剥くたびに夜の光は強くなる もう剥けなくなった夜を私は人差し指に付けた。 夜と一緒。夜の全部入った指輪。 こないだは飲んだ。そしたら身体の中から夜になり。 すごい速さで身体がバラバラ。終わらない夜をたくさん過ごした。 泳ぎ切るのも一苦労。今日は指輪。夜の指輪。 さっき剥いた夜の欠片はそれぞれにまた夜の形に伸びていく。 私はいままた 夜の中に居る (謎夜 104810夜目より抜粋) 私にはヒレがある あなたは 私には牙がある あなたは 私には羽がある あなたは 私はここにいる 私には力がある あなたは 私には尾がある あなたは 私は遠くのものまで良くみえる あなたは 私には毒がある あなたは 私には時間がある あなたは 私は自分の一部を指差した 私は水にいる あなたは 私は土にいる あなたは 私は空にいる あなたは 私には知恵がある 私は木にいる あなたは 私は闇にいる あなたは 私は光にいる あなたは 私の身体は軽くなった |
詩描いた詩を載せていきます。過去のものも載せていきます。 アーカイブ
1月 2021
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