雲の輪郭を記録する。
夜にある雲の輪郭を記録する。 私を忘れて。夜を忘れて。 雲の輪郭を記録して。 私は空のことを知って空がこれからするオトシモノを取りに行く。 (謎夜1219夜目より抜粋) 象が上げた足が夜を触るまでのコト
そこにも夜が生まれている。 穂か網か上げた足は夜の為に揺れる穂なのか網なのか。 夜がない国の人の為にこの文章は描かれたとされる。 (謎夜606夜目より抜粋) 赤銀草だったことがあったと思ったことがあった。 これは本当だったと思ったことがあった。 赤銀草だったことはあったと思ったことがあったのかと思ったことがあった。 これは本当だったよなと思ったことがあったのか 赤銀草はたまらず伸びた。 (謎夜 2299夜目より抜粋) モソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソモソ (謎夜 7000夜目より抜粋) 私は父と会っていた 私は妹と会っていた 友達と会っていた 私はあの人と会っていた あの人と会っていた 筈だった その世界は死んでしまった いくつもの 会うはずだった人たち と それに費やされる筈だった 今はもう亡くなった時間 戒名・会うはずだった時間ばかりが増えていく 戒名・筈だった 父と 会っていた 戒名・だった 妹と 会っていた 筈 戒名・友達と会っていたはずだった 戒名・その世界は死んでしまった 形は変わっても生き続ける 戒名・人の世界 私はここに居ます 何かのため? 強いて言えば 命が望むから 目が見えなくなっても 耳が聞こえなくなっても 立てなくなっても 歩けなくなっても 命をぎゅっと 搾りだして さ ここにいます 何も考えずに 在るだけです 命が最後の一滴まで使い切ってと望むから 私はここに居ます。 意思も こだわりも 命の最後の一滴が亡くなるまで これは その犬を見たときに 人間が描いた文章です。 犬は犬です 人は人 一つずつ 一つずつ |
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1月 2021
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