知識とか知恵の中には、個人の能力に関係なく、言語化できないものがある。
それは身体で覚えるしかない職人の技とかじゃなくて。 誰もが一回はその入り口に立ったことが在るはずのものなんだ。 全員の人生を生きてないけど、多分。 体調・予感・状況など、自分の意識がざわざわとざわめいて、 自分の意識の感覚がいつもと違う場所に居るときに、それの中に居たり、それが隣にあったりするんだ。 そして、それの中にいる間はそれは言語化する必要性さえ感じない。 その時間が終わってもそれを忘れないように、伝えるために言語化しようなんて思わない。ただ、大事なことなんだよ。 言語に拠らない知識や知恵があって、それは自分を大きく変えたりする。それは常にあるんだ。 見逃しそうな些細な予感の形で表れて過ぎ去っていってしまう。 良くものを見て、あるということだけ信じて、身体をあけておいてほしい。 僕の詩人としての役割は、知識や知恵の中には言語にはできないものがあるというのを言い続けることだけなんだ。 世界は言語だけで出来てない。世界は言葉よりちょっと広いんだ。 その時が来たら、この言葉を覚えていたら「あーこのことか。そういえば昔もこの感覚あったな」と思う。 絶対に人生に、少なからず大きくそれを体験できるときが複数回来ている。 その時が来ないとその前の時のことは思い返せないし、その状態を維持し続けることはおすすめできない。 そんなことはできないし、しようとしたら壊れてしまうから。 言葉の外を経験できる機会を楽しみにしててほしい。 このことを言わないとときょう、強く思った。 コメントの受け付けは終了しました。
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1月 2021
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