手を前に出し じっとみる
手は透けてそれからだんだん 翼になった 足をゆっくり揉み込んでいく 足は青く染まって 蛇になった お腹は 前から川だった 魚もいる鳥もくる 翼で目を覆って息をした 息は銀河になっていく 目は月と闇になっていく 顔を触ってはははと笑った 声は瑪瑙で出来ていた 私の顔は今 森だ 肩をまわすと穴がある これからその中を歩く (謎夜 8471夜目より抜粋) 違う夜に誘う霧だ。 私はまだこの夜に居たいのに。 霧は ”身体には身体”,”気持ちには気持ち” と繰り返しつぶやいていた。なんとか隠れる。 私はまだこの夜に居たいのだ。 ”身体には身体”,”気持ちには気持ち” 私に理由が分かったとき、もう別の夜にいた。 (謎夜 3083夜目より抜粋) |
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1月 2021
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