描くと 夜が見えるという
不思議な図形を知りました 描いて、置くと、その上に、 知らない夜が写るそう。 描いたそれを口に入れ。 身体の中に置きました 私に夜を見せるのは 図形なのかもしれません (謎夜 3484夜目より抜粋) 夜が透けて 下の夜が見えて 夜が透けて 下の夜が見えて 下の夜が見えて 見上げると 上の夜が見えて 夜が透けて 上の夜が見えて 私も透けて 中の夜が見えて ここにいて わたしの夜が見えた気がして (謎夜 5177夜目より抜粋) 詩人の久世孝臣と申します。詩を描いたり朗読したり、音源を発表したりして活動しています。
今年、僕が全ての力を注いで「言葉と音」について考えて考えて磨いて磨いて磨き抜いた大傑作「KIND OF RED」というアルバムを発表しました。 詩の音楽作品です。 これ、本当に一人でも多くの人に聞いてほしいです。 だって、どこにもないです。こんな音源。どこにもないということは聞くときに「ちょっと考えないといけない」というきことで、それは疲れてるときとかにはちょっと億劫かもしれませんね。 ただ、いろんな仕掛けを用意して、ただ聞くだけでも耳心地の良い良質な作品に仕上がっています。 でもBGMとして家を彩るのにはちょっと向いていません。 曲自体がしっかり聞いていれば考えることを促して来たり、身体を手放して感じることを求めてきたりとなかなか「体験」を強要するからです。 詩を読むではなく聴くのでもなく詩そのものを体験することができるのがこの作品の特徴です。 「赤の世界ってなに?世界のコトワリってなに?ってのが知れる美術館の入場券」という感覚でCDを最初から最後まで通して聞いていただきたい。 わくわくする脳内旅行が始まります。 この世界に生きながらまた同じ状況で生まれ直す。銀河鉄道の夜のような、女神転生のような、身体を手放し同じ世界の同じ場所なのに、神隠しにあったような、初めて目が開いたような、様々な神話の世界を身体で理解したようなそんな感覚で。 渾身の傑作「KIND OF RED」 まだお手元に届いてない方は是非、購入検討ください。お願いします!!! 「結局どんな作品かわからんわい!」って方は全曲流しながらの解説も自分と作曲家でやってみたので、ちょっと見てみてください。 素敵すぎるジャケット表・裏のキービジュアルは日本、台湾・韓国を中心に活躍する作家の小澤香奈子さんの描きおろし。 デザインは僕のほとんどの作品をお願いしてる辻統太 感謝。 全曲解説 https://youtu.be/rGaUpey45bw コンセプト https://kuzetakaomi.weebly.com/blog/kind-of-red 購入はここ↓ https://kuzetakaomi.weebly.com/information.html KIND OF REDアートワーク集 https://note.com/kotobanohitoqz/n/n4e9c1c8e1764 それでは詩をお楽しみください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 最初に 謎夜という幻想連作短編詩を描いています。 物理の法則じゃなく、思いの力によっていろいろなものが動いたり、 変わったりする世界。 歌にも声にも、鉄にも扉にも海にも空にも意思がある世界。 その世界はこの世界と10センチずれた場所にあります。 僕はそこに行ってきて、面白いと感じた場面を抜粋してここで報告しています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 謎夜 記録する 静かに足音を立てずに歩いている いつでも大きなヨルが居る 笑ってつくられた 苔の上で 月が眠りに落ちるまで 私は夜を抜粋している (謎夜 408夜目より抜粋) お礼 ここまで読んで頂いた方どうもありがとうございます。 気に入っていただいた方は是非下記のボタンよりお気軽にサポートお願いいたします。 物凄く励みになります。 アルバムや朗読会、対談など色々とUPしていく予定です。 お楽しみに! 前回の朗読会はこちら↓ 或る言葉の記録2 Yoruno Fukurami https://youtu.be/wMMXmbwzYoc KIND OF RED 全曲解説 先日演出助手として参加して舞台の映像が販売されます。 物理的にこれ無い方も多かったと思うので、ぜひ、お家で、お芝居体験を! 主宰の熊谷拓明さんは、シルクドュソレイユで2年踊られていたものすごい面白い方です。 いつもこういう公の場では、「本当によくしていただいています」ということにしています。 https://youtu.be/rGaUpey45bw 映像の購入はこちらから。 odokuma.com/nameru-yuka 布いきれのなか 声がする 布が茂った夜の中 走る私は 布のなか 布をかき分けて わたしは身体を布に浸して 身体は布にかき分けられて 布は私をそっと浸して (謎夜 7191夜目より抜粋) 詩人の久世孝臣と申します。
詩を描いたり朗読したり、音源を発表したりして活動しています。 今年、僕が全ての力を注いで「言葉と音」について考えて考えて磨いて磨いて磨き抜いた大傑作「KIND OF RED」というアルバムを発表しました。 詩の音楽作品です。 これ、本当に一人でも多くの人に聞いてほしいです。 だって、どこにもないです。こんな音源。 どこにもないということは聞くときに「ちょっと考えないといけない」というきことで、それは疲れてるときとかにはちょっと億劫かもしれませんね。 ただ、いろんな仕掛けを用意して、ただ聞くだけでも耳心地の良い良質な作品に仕上がっています。 でもBGMとして家を彩るのにはちょっと向いていません。 曲自体がしっかり聞いていれば考えることを促して来たり、身体を手放して感じることを求めてきたりとなかなか「体験」を強要するからです。 詩を読むではなく聴くのでもなく詩そのものを体験することができるのがこの作品の特徴です。 「赤の世界ってなに?世界のコトワリってなに?ってのが知れる美術館の入場券」という感覚でCDを最初から最後まで通して聞いていただきたい。 わくわくする脳内旅行が始まります。 この世界に生きながらまた同じ状況で生まれ直す。銀河鉄道の夜のような、女神転生のような、身体を手放し同じ世界の同じ場所なのに、神隠しにあったような、初めて目が開いたような、様々な神話の世界を身体で理解したようなそんな感覚で。 渾身の傑作「KIND OF RED」 まだお手元に届いてない方は是非、購入検討ください。お願いします!!! 「結局どんな作品かわからんわい!」って方は全曲流しながらの解説も自分と作曲家でやってみたので、ちょっと見てみてください。 素敵すぎるジャケット表・裏のキービジュアルは日本、台湾・韓国を中心に活躍する作家の小澤香奈子さんの描きおろし。 デザインは僕のほとんどの作品をお願いしてる辻統太 感謝。 全曲解説 https://youtu.be/rGaUpey45bw コンセプト https://kuzetakaomi.weebly.com/blog/kind-of-red 購入はここ↓ https://kuzetakaomi.weebly.com/information.html KIND OF REDアートワーク集 https://note.com/kotobanohitoqz/n/n4e9c1c8e1764 それでは詩をお楽しみください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 最初に 謎夜という幻想連作短編詩を描いています。 物理の法則じゃなく、思いの力によっていろいろなものが動いたり、変わったりする世界。 歌にも声にも、鉄にも扉にも海にも空にも意思がある世界。 その世界はこの世界と10センチずれた場所にあります。 僕はそこに行ってきて、面白いと感じた場面を抜粋してここで報告しています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 謎夜 瞼ある魚 ある嵐の夜のことです 夜が水で溢れました 嵐は さて さて などな などな といい楽しげにまだまだ雨を降らせます 風を吹かせます。 まぶたのある魚がやってきて 嵐を見つめて 瞬きをしました。 嵐は消えて水は無くなりました。 壊れたものは壊れたままです。 全部が元どおりとはいきません。 話しかけようと近づくと まぶたのある魚はもう一度瞬きをしました。 わたしは違う夜にいきました。 水の夜でした。 私は浮かぶ途中なの 沈む途中なの まぶたのある魚はもう一度瞬きをしました。 (謎夜 6724夜目より抜粋) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 謎夜 瞼ある魚 ある嵐の夜のことです 水が夜で溢れます。 嵐は さて さて などな などな といい楽しげにまざまざ雨を降らせます 風を吹かせます。 まぶたのある魚がやってきて 嵐を見つめて 瞬きをしました。 嵐は消えて水は無くなりました。 でも、全部が元どおりとはいきません。 話しかけようと近づくと まぶたのある魚がもう一度瞬きをしました。 (謎夜 6724夜目より抜粋) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 謎夜 瞼ある魚 ある嵐の夜のことです 夜が水で溢れました 嵐は さて さて などな などな といい楽しげにまだまだ雨を降らせます 風を吹かせます。 まぶたのある魚がやってきて 嵐を見つめて 瞬きをしました。 嵐は消えて水は無くなりました。 壊れたものは壊れたままです。 全部が元どおりとはいきません。 話しかけようと近づくと まぶたのある魚はもう一度瞬きをしました。 わたしは違う夜にいきました。 水しかない夜の中 私は浮かぶ途中なの わたしは沈む途中なの まぶたのある魚はもう一度瞬きをしました。 さっきの夜に戻りました。 嵐の後、私があなたならこうする と思った通りになっていて 目の無い魚が一匹うちあがりました 私ならこうするのなかにはあなたへの感謝がたくさんあったのに 私はこの夜にもう少しとどまることにしました。 (謎夜 6724夜目より抜粋) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここまで読んでくれてありがとうございます。 朗読会を配信でやったりしてますので、よかったら覗いてください。 サラダを食べると同じになった いつもといつかが同じになった バッハ スラパソ カペタポパー ゴッパ ナヒソチ ルルカプメー ヤゾの口から ヨシサのホトリ。 私は大きく伸びをする (謎夜 8565夜目より抜粋) |
詩描いた詩を載せていきます。過去のものも載せていきます。 アーカイブ
1月 2021
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