私はまぁるいまぁるい器。あなたの器。
私はまぁるいまぁるい器。あなたを入れて。私も入る。 二人が入った二人の器。 水の底から見上げるお空。 波紋が体を溶かしてく。 私はまぁるいまぁるい器。あなたの器。 私はまぁるいまぁるい器。あなたを入れて。私も入る。 好きな人のことを好きだって思ってる時間ってそれだけで楽しかったんです。
あれ?今まで白黒の世界にいたのかなって思うくらい鮮烈に毎日が楽しいあの感じ。 全部が目になって、耳になって、世界が自分の肌になって。 年を取るとそれがだんだん薄くなっていく。 じゃあ何なの? 初めてのことがどんどんと減っていって、 あるのは1回目の模造品みたいな感情・・・。 模造品で囲まれて、新しく発見をしない世界を 日常って呼ぶの? 1回目のキス、ハグ、夜。 もう来ないもの。 人が変わってもやることは変わらないもの。 分かるということと知るということで身体が閉じて固まっていく。 どこかで知っている記憶の中にある夜とあまり変わらない夜にいるような夜のことを思う夜。 人が変わってもやることは変わらないもの。 鮮烈は去る。 摩耗した感情。 豊かさを引き出す宝の船を水に沈める期待。 ここは海。 最初の感情が最上ならあとは全てが劣化していく世界だとしても。 私は感じることを信じる。 体中を目にして。 閉じた体を開いて。 鮮烈に機微の中で意味を。 何も知らない身体の言葉 知ってしまった身体の言葉。 見えないものを見ようとすると見えるものしか見れなくて
今を見てると今はなく 過去を思うと過去はない 不思議に迷うと楽しい夜に 忘れてないこと思い出す 今ならいえる 誰もいないのに。 誰もいないといえるのに。 何かといると思い出せない忘れてないこと。 見渡す限り、一面の冬 声の届かぬ街だって 温度が上がらぬ街だって
ない わけじゃない ない ことはない ない わけじゃない ない ことはない 運きをやめた街だって 夢から覚めたあとだって ない わけじゃない ない ことはない ない わけじゃない ない ことはない 膨らむ限り 見渡す限り、一面の冬 割れたら側に 割れたら側に 青紫のアラビアの道を歩いて 降るピンヒール
男物のロングコートの背中の裾が望むもの。 たまらず噛みつく 即席の風景 まわる 人がいる 見渡す限り、一面の冬 させていただきます。
飽和。 寒さの密度/裾野を広げ 確かな時間/乖離させ 輪郭しか捉えられない昨日にはない今の。 今もすぐに輪郭になる。 埋められた太陽 遠くを見ても分からない今の。 応答がない。 今は身体にあるもの。 近い 遠い それは何も奪わないのか。 故障中のクエスッションマーク。 黙る。 点灯。 遠い目の 高い死 喜逸の小石 同時に何かを重ねつつ何も重ならない今を。 幼女が空を走る川原。
地上120センチの制空権。 走り終わるまで浮かぶ凧と一緒に空を飛ぶ幼女の身体。 頭の上30センチ。 彼女の空はそこから始まる。 見えてはいても見てはいない。 あるけど見えない大きな空。 今はただ30センチをひた走る もう少し背が伸びてから気付くこと。 空が始まる距離のこと。 もう少し背が伸びたら無くすこと。 空が始まる距離のこと。 糸を伸ばさぬ走らぬ空と糸を伸ばして走る空。 とおくのみちをとうとうとながれるみちをこうこうと
ながれるいみをこうこうととおくのいみをとうとうと おおくのやみをとうとうとかがやくやみにろうろうと きおくのなみをそうそうといきづくなみをようようと おそらくのうのうさんさんといしのゆたいをこんこんと ゆいのかけらのくらぶればさいよのかいにしんしんと。 |
詩描いた詩を載せていきます。過去のものも載せていきます。 アーカイブ
1月 2021
カテゴリ |