夢のなかで5年前の友人と会っていた。
その友人とは今でも親交がある。 ただ、その夢のなかでは彼は5年前の彼だった。 プールのそばで、二人で話をしていると、 入り口から男が入ってきた。 今のその友人だった。 私は5年前の彼に今の彼を紹介した。 5年前の彼は「こいつは大丈夫か?」と僕に何度も聞いてくる 私たちはお互いに人に話せない秘密を抱えていて、 それは社会的にもいけないことで、 その話しの真っ最中に今の彼が入ってきたので、 昔の彼は彼からすると未来の彼である今の彼をとても警戒していたのだ。 今の彼は屈託のない笑顔で 「こいつにポーランドのプールの話しをしてもいいか?」 と聞いてくる。 今の彼と昔の彼はまだ言葉が通じないみたいで私を介して会話をしている。 昔の彼は「こいつは海洋の手のことを知ってるのか?」と聞いてくる。 私は今の彼に 「こいつにはもちろんポーランドのプールの話をしても良い。仲間だ」ということを伝え、 昔の彼に「海洋の手の話しは彼から聞いた」と伝えた。 昔の彼と今の彼は私を通して徐々に打ち解けていき 私を通さずとも言葉が通じるようになった。 「ふたりは同じ人間だ」という事実を伝えてみようという選択肢さえ思いつかなかった。 二人は同じ人間ではあるが5年も違うと全く違う人間だった。 私が紹介の仕方を間違うと全く仲良くなれない可能性さえあった。 (了)
やさ
11/27/2018 08:38:22 pm
男子三日会わざれば刮目して見るべし的なことでしょうか。秘密が何か気になりました。
久世です
11/27/2018 11:36:57 pm
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