白い花 ドアに手をかける 黒い砂漠 足を延ばす 手が海を触る その昔、人は誰かに物語ることを捨てた。 ものを見なくなった 私はここに居る。 泣いている 拾った 私はここに居るのに。 欠けている。 捨てた。 この先、人は誰かに物語ることを捨てるかもしれない。 ものをよく見る。体に写す。 寒い 私はモノを見る。耳までが背中。 つま先まで目。 空までが体 揺れるまでモノを見る。 指までが頭。骨からが自分。 揺れるまでモノを見る。 揺れると集まるそれは揺れと揺れの間に飲まれて消えた。 私はモノをよく見る。揺れるまでモノを見る。 消えたものは遠くにいった。 割れた音が聞こえる 消えたものはまだ飛んでいる でもそれは割れる。 私はよくものを見る。 コメントの受け付けは終了しました。
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1月 2021
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