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詩

謎夜 私の音

4/23/2019

 

この夜のどこかにピアノがある。

私が見つけづらい場所に。


森の奥とか。紙の上とか。いつもそのとき忘れやすい場所にある。

見つけられることもある。



この夜にたまに来るのに、私は来た理由を忘れてる。

この夜に私がいる間、夜には私とピアノしかいない。


たった一つ音が鳴る。 
  
私はそれに気づかない。でも私はそれに気づいてる。


私は思い出す。ここから出ると忘れる何かを。

音がなくなることはない。

ピアノを見つけたときは私はピアノの下で彼をゆっくり温める。言葉を使って温める。

(謎夜 9031夜目より抜粋)

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    描いた詩を載せていきます。過去のものも載せていきます。
    ここの詩は変奏したり描きなおしたりします。そのたびにUPします。
    ​全てが一旦完成であり、下書きです。
    時間とともに同じ詩が移り変わる姿もお見せしたく、詩に読了はないように、詩作に終わりはないと考えています。同じ詩でも時間が流れたら形は変わる。変わらないものもある。と思っています。

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