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詩

柿が取れた

12/30/2020

 

柿が取れた  柿が取れたよ
 
 

大きな柿が取れたよ  みんなで柿を取ったよ
 
 

沢山の柿を取ったよ  みんなそれぞれがそれぞれの顔をしていたよ
 
 


柿が川に流れたよ 大抵の柿の横には人がいたよ 
 
 

柿を大事そうに抱えていたり 憎しげに眺めていたり
 
 

怖がりながら近づいたり
 
 

それぞれがそれぞれの態度をとっていたよ
 
 


 どの道にも どの店にも 柿があったよ 
 
 
柿の木は 見当たらないのに
 
 

柿はいくらでも あったよ
 
 

みんな柿をみて それぞれの場所で 自分を偽らず 柿に対して 接したよ
 
 

たくさん 柿があったよ 柿がたくさんあった 
 
 

みんな 柿のことがなんだったかわからなくなるくらい たくさん
 
 


柿が熟れだしたよ 急に 一斉に 柿が熟れ出した
 
 

柿は柔らかくなって 甘くなって 溶けて なくなったよ
 
 

色んなところから 柿の匂いがして  だから柿の匂いが意識できなくなって
 
 

柿はなくなったよ  また 柿はたくさん取れるのか それは分からないよ
 
 

何せ こんなことは 初めてだったんだ
 
 


それくらい たくさんの柿が たくさんのところに出来た
 
 

みんなしばらくは自分が気になった柿のあったところにいって

 
 

それぞれが適切だと思う態度をとっていたよ
 
 

寂しそうにしていたり 怒っていたり 覚えているのに
 
 

覚えていないふりをしたり
 
 

でも それをずっとは続けなかったよ
 
 

みんなもう忘れてしまったんだ  体の中には残っているよ 
 
 
 

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    詩

    描いた詩を載せていきます。過去のものも載せていきます。
    ここの詩は変奏したり描きなおしたりします。そのたびにUPします。
    ​全てが一旦完成であり、下書きです。
    時間とともに同じ詩が移り変わる姿もお見せしたく、詩に読了はないように、詩作に終わりはないと考えています。同じ詩でも時間が流れたら形は変わる。変わらないものもある。と思っています。

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