私は限られた時間の中で芋虫になった よくしゃべる芋虫になった 時間に蓋をされて 私は 徐々に 芋虫の中で別のものに変わっている 芋虫の中に入っている自我を持った何かは外から見ると芋虫なのだろうか 私は芋虫の中でこいつは芋虫なんだと暢気に構えている。 身体が 絵の中に 描かれるような感覚で 芋虫の中にしみこんでいく 私は 芋虫の中に描かれ直した感覚で 染み込んでいく 私がそこに芋虫として固定されて そのまま私は 風も流れなくなるような感覚で 何か少し前はもう少し考えたりできていたと思うんだよな。 思いつくことはある。でも思いついたことが自分で理解できなくなってきた。 思いついたことの予感はあっても 芋虫にできないことは 忘れていくような感覚で 思いついたものの形が自分でもわからない。 やりたいことや願いや思いが徐々に芋虫範囲のことにおさまっていって。 芋虫にはできない予感や感覚はだんだんあまり閃かなくなっていって 芋虫を下にみているわけではないんだ でも前の自分からどんどん離れていって。 そういう 強い うねりが私を 襲い 私は 限られた時間の中で 芋虫になった だから歌を歌います 予感も時間も飲み込んで わたしは歌を歌います。 コメントの受け付けは終了しました。
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1月 2021
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