あなたがゆっくり僕に触る
僕の知らない僕を触る 身体がほぐれて目を閉じる。 あなたがゆっくり僕を触る 僕はほぐれて目を閉じる あなたが僕をはずませて僕があなたを軋ませる。 閉じた目をした 僕があなたを触るとき 震える空気であなたの形を確かめる ゆっくりがいい。丁寧がいい。何をしてもいい。 何も知らない 分からない そこにあるだけ ここにいるだけ 揺れるだけ。 ゆっくり 00 ゆっくり 00 ゆっくり 00 ゆっくり00 ゆっくり 00 揺れる 知らないあなたは丁寧に 知らない僕を なじませる。 言葉が意味を超えるとき 僕にそっと触れるとき あなたの身体がそこにあるとき あなたが意味で居れるとき 僕はゆっくり揺れていく。 あなたの意味を触るとき 身体を持って 身体を使わず あなたに触れる。あなたを揺らす 意味でつくった身体を離して あなたの意味が身体を触る 揺れる 触ると揺れる 止まると揺れる 身体を離れたあなたに触る 知らないあなたが僕に触る。 あなたの言葉で僕を揺らして。一緒に居る間。同じ時間を見る間。 重なる空気を震わせて。 大きな意味を触らせて。 震える空気を受ける身体があれば良い。 時間の息吹。存在の空気。揺れる二人が揺れる時間になじんでる。 ゆっくりして ゆっくり ゆっくり触って ゆっくり話して あなたの意味で時間を逃がす。あんたの意味が時間を止める。 壊れた時間の隙間から あなたの意味を触らせて。 揺れて 大きく ゆっくりと 言葉はそこにあればいい 意味は言葉に宿らない 揺れるそこに現れる だから会話はやめられない。 コメントの受け付けは終了しました。
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1月 2021
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